夢洲スリット
■大阪北港を代表する釣り場です。
 出船して夢洲を時計回りで周回し約20〜30分で到着、
 南側から関門、ヤイタ、レーダー、1コーナーなどで
 下船できます。

■年間を通じて落し込み、フカセでチヌが狙え、
 特に落とし込みは全国屈指の名高い釣り場で全国各地から
 遠征される方も多いメッカ中のメッカです。
 魚種が最も豊富なのでタコ、エビ撒き釣り、サビキ、
 ノマセなど色んな釣りが楽しめます。

■スリット面の総延長約3.4kmと広大な釣場で、
 混雑を避けて本格的な釣りをしたい方には是非
 お勧めのポイントです。
 海面までの高さは約2〜5m。内側の「マス中」と呼ばれる
 テーブル底まで1.5〜3ヒロ(ケーソンの沈下状態、
 潮位により異なる)で、スリットの外側の水深は
 約5ヒロ平均です。足場の幅は約1mです。

【注意事項】

・風が強く波が高い時は安全対策としてスリットでは
 着岸できないことがあります。
 また海が荒れて来たら他の安全な場所へ
 移動・引き上げる事が有ります。

・スリットケーソンには約5m毎にクレーン吊り下げ用の
 金具が突き出ています。歩く際には足元に気をつけてください。

・カラスに荷物(特に食糧もの)を荒らされることがあります。
 荷物から離れる際にはバッグのファスナーやロックは忘れずに!

・携帯・スマホの電波状態は各キャリアによって異なりますが
 テスリ面(西面)は電波状態が良くないので特にご注意下さい。



【チヌ落とし込み釣り】

大阪北港の埋立地・夢洲の北西、南西、南の3面の護岸がスリット状のケーソンとなっていて、一辺1km強の距離があります。 通称「マス中」と呼ばれるスリットの内側にはフタはなく、スリットの外側、内側ともに狙うことができます。

スリットの間を潮が行き来するため複雑な潮の流れができます。一番の狙い目はスリットの柱周りとなるので、 この複雑な潮の流れを克服して柱の表、裏、さらには柱の間へとエサを運んでやることがここでの釣りの重要なポイントです。

柱回りを中心にその日、その状況で、アタリの出るパターンをまず見つけ出してください。 狙えるポイントとしては、柱前・柱裏、そして柱と柱の間、さらに横壁、奥壁と多彩で、必ずどこかにチヌは居て、 「アタリの出る場所がある!」と信じて探っていくと良いでしょう。

---------------------------------------------

波やうねりが大きくなりスリットの間を激しく潮が行き来しだすと、柱周りにエサを落とすことが困難となってきます。 こういう状況においてはチヌの警戒心も薄らいでくるので、難しい柱周りをあえて攻めなくてもマスの横壁、 奥壁で食ってくることが多いので、イージーに落とせるポイントも狙ってみてください。

「こういう状況ではココが良い」という明確な法則はないのですが、傾向としては (1)風のあたる面、(2)影のできる面、が狙い目と言えます。北よりの風が出るときには北西の面、 西風なら南西の面といった具合です。また、天気の良い日には影の出方も考慮に入れながら場所選びをし、 影のできているところを狙うと良いでしょう。

地盤沈下により足場の高さは場所によってさまざまで、低いところで海面から2m、もっとも高いところでは5m以上あります。 6mのタモがあればどこでも問題はないですが、短いタモしかない場合には南西〜南面の低い場所で釣ることになります。

始めて来られる方は場所が広大で迷う場合がありますがそんな時は「どこにあがったら良いか」 を船長に相談をお勧めします。状況に応じた適切な場所を選択してくれますよ。


【チヌのフカセ釣り】

一年を通して狙えますが、時期や場所によって釣果にムラがあり、一般的に水温が下がる晩秋から 春のノッコミ期が釣りやすく最も人気がある釣り場です。

■スリット全般の紹介

足場は幅約1mのスリットケーソンで水面までは約4〜6m(場所毎に異なります)。  約8〜10m沖にかけ上がりがありその辺りの底を中心に仕掛けを流すのが基本です。

仕掛けの1投毎に撒き餌をウキの周りに2〜3回撒き、ある程度流したら再度仕掛けを入れなおし、 撒き餌をウキの周りに2〜3回撒くを繰り返します。

サシ餌はオキアミから使い、エサ取りが多いようならコーンや練りエサを使います。

しかし、日によってオキアミではまったくアタらず、コーンでしか釣れない日もあるので エサ取りが全くいない日でもサシ餌のローテーションは必要です。 また、かけ上がり付近でアタリが無い場合は足元や30〜40m遠投で沖を狙って見ましょう。

主に冬の釣りになりますが節風を避けれるポイントも広く、 風や波が弱ければ広大なポイントが全域になるのでじっくり狙える事も魅力の一つです。 特に春先は50cmを越える大物が出やすく、数も良型が揃うのでとても楽しみです。

参考にタックルの紹介です。

○竿   磯竿の1号前後かチヌ竿の5m前後

○タモ  殆どのポイントは5mで十分ですが足場の高い所では
     7mあるほうが安心です。

○リール 2000番前後のスピニングリールで、
     お奨めはレバーブレーキ付きです。

○ウキ  棒ウキの0.5号〜1.0号ぐらいが使いやすいです。

○ハリス 1.5号前後を1.5m〜3mとります。

○ハリ  チヌ針の2号前後

○撒き餌 生オキアミ3キロに集魚材を1〜1.5袋。この量で、4〜5時間釣りが出来ます。

○サシ餌 オキアミ、コーン、練り餌など。


【エビ撒き釣り・根魚など】

夢洲スリットのエビ撒き釣りは、全体を通して際から竿下を3ヒロ前後に棚を絞り、 底撒き器でピンポイントに撒き餌を効かせて狙うのがセオリーで、シーズン的には餌取りの少ない寒い時期がメインになります。

また、チヌ、ハネ以外にも釣り荒れが少ないメバル、ガシラなども実績充分で、半夜が特に狙い目でコスリ釣りも人気があります。
(※半夜釣りは3名様以上で出船致しますので船長にお問い合わせ下さい)

---------------------------------------------

エビ撒き釣りは以前、底(5ヒロ〜5ヒロ半)にタナ設定してチヌも狙ってましたが、 ウキ釣りではフカセ釣りが主流になったので、エビ撒き釣りではタナを際の3ヒロ前後に設定し、 上下2段構造になっているスリットの上と下を行き来しているハネとチヌを狙います。

撒き餌は底撒き器で撒き餌を効かせ、ウキにも上撒きをして被せて下さい。

小まめに誘いをかけながら流します。際から離すとハネの確率が上がり、 時期によっては80cmを越えるスズキが竿を締め込む事もあります。 他には夏〜秋口に思わぬアコウの大物が喰ってくることもありますョ。



  

写真(左)スリット状の特殊な形状のケーソン。
写真(中)スリットの内側、外側、両方を釣ることができる。
写真(右)細い通路での釣りとなるので、足元には十分な注意が必要です。


救命具は乗船時より【常時着用】です。徹底にご協力お願いします。