タコ・タチウオ釣り
【北港のタコ釣り】

釣り期の目安は新子が釣れ出す6月中旬から8月中旬(夏タコ)、しばらく休んで12月〜翌1月中旬(冬タコ)、 そして3月下旬〜5月まで(春タコ)が大体の釣り期になります。

ただ夏タコシーズンは後半になるほど型は大きくなりますが数が釣れなくなり、 最後の方は狙ってもなかなか釣れない日が多くやはりタコ釣りとして面白いのは、 6月中旬から8月中旬の夏タコがベストシーズンです。

主な釣り場は夢洲一帯(サンバシから関門まで)と関電波止です。

タックルは腰の強い竿が必要で、波止のタコ釣り専用の竿が安価であるのでそれを使用するのが無難です。

長さは1.8m〜2.4mが操作性、機動性に適しています。

リールは主に中型両軸リールに、ナイロン10〜15号又はPE5〜8号を50m位巻き、 糸の先に夏タコには市販の赤やピンクのタコジグを1個〜3個付けて使用します。

冬や春タコもタコジグでも良いのですが蟹(疑似餌OK)を付けたテンヤも非常に有効です。

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釣り方は、生息地にタコの好物の蟹や貝類などの餌が豊富にあり、 またタコが隠れる所がある障害物周りに多く生息するので波止からは沖の砂泥底よりも、 波止の基礎部分や捨て石の周り、ケイソンの継ぎ目や壁面についたイガイやカキの層が狙い目になります。

釣り方は主に二つあり、一つは、ケイソンの継ぎ目や壁の際を、できるだけ離さないよう、 水面から底までゆっくりと降ろしていき、底まで着いたら少し沖へ離して回収して、次のポイントで同じ動作を繰り返します。

落としている最中にタコが乗ったら、少し重くなったりタコジグが落ちなくなるので、 一呼吸おいて壁に着いたタコを引き剥がすように竿を沖に向けて強く合わせます。

タコが乗ったら絶対に緩めることなく一気に巻き上げ取り込みます。

1匹釣れたら2匹3匹と居ることが多いので、もう一度同じ所を落とすのが釣果を伸ばすコツです。

もう一つは冬・春タコにも共通しますが、タコジグ(テンヤ)を少し沖へ投げ込み、 底に着いたら竿先を使ってチョンチョンと少しアクションを加えて誘い手前に引いて来ます。

タコの当たりは引いてくる途中の障害物周りで根掛かりした時と同じ感覚になるのが特徴です。

竿をあおって剥がれればよいが、剥がれない場合はラインを手に持って剥がします。

その場合ラインで手に怪我をすることがあるのでグローブをしたり、糸を巻きつける物を使うなど十分注意して下さい。

タコが乗って居るときは剥がれやすいが、本当の根掛かりの時は外れない場合が多いのでタコジグを回収できないことが多く タコジグの予備は少し多めに持っていく必要があります。

最後にキープ法ですが、タコはほんの小さな隙間、例えば1cmの隙間からでも逃げ出します。

従ってタコを入れる容器には十分注意をし、蓋がきっちり閉まるクーラーか目の細かいスカリが必要です。



【タチウオ釣り】

釣り期は9月中旬(早い時期で8月下旬)〜12月上旬で年によっては翌年1月上旬までで釣り場は夢洲一帯(サンバシ〜関門)と関電の波止です。

釣り方は引き釣り、ワインド釣り(ルアー釣り)、ウキ釣りがあるので順を追ってご紹介いたします。

○引き釣り、ワインド釣り(ルアー釣り)

タチウオは秋口に北港の波止に群れで接岸してきてしばらく留まり明るい内は航路筋などの深場に群れでいて、 暗くなるとともに散らばって波止に接岸し、小魚を追って浅いところまで浮いてくるという行動を繰り返します。

ときには日没前後や夜明けに水面でタチウオが小魚を追い回しているのを目撃することがよくあります。

通常タチウオは接岸して来る日没前後が最大の時合になることが多いですが、 引き釣りやワインドではこの接岸して来る途中のタチウオが狙えるため、 早い時間帯から狙える上に手返しが非常に速いため大釣りすることが多々あります。

テンヤの引き方やルアーのアクションの付け方は、人それぞれに違うのでここでは省略しますが、 まだ日の高いうちはできるだけ遠くに投げ底付近を狙い、日が暮れるとともに、浅タナを狙うのがセオリーです。

北港の場合、場所が広大なので混雑を避けて広々と出来るのも「オイシイ」所です。

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○ウキ釣り

日没後、暗くなってからがウキ釣りの出番です。特に日没後すぐに時合になることが多いのでこの時間帯は絶対外すことが出来ません。

ウキ下はシーズン当初は1ヒロ半〜2ヒロ半ぐらいで、秋が深まれば3ヒロ〜3ヒロ半ぐらいと深くなり 4ヒロ以上になることもあります。

いずれにしても浅いタナから始めて深くしていくのが基本です。

餌はキビナゴかサンマの切り身が使われることが多く、タチウオの時間帯までにサビキ釣りでイワシや小アジを釣って餌にするのもOKです。

合わせのタイミングはここでは省きますが、タチウオは群れで移動して来るので 1回当たりがあれば連続で当たりが続くことが多いので、いかに手返し良く釣り続けるかが、釣果を伸ばすことにつながります。

風が厄介な場合でも西風以外なら風裏もあるので風対策もOKです。

また沖から順に湾奥へ移動する魚なので場所的にも狙える期間が長いのも北港の特徴です。







救命具は乗船時より【常時着用】です。徹底にご協力お願いします。